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いのちの値段?

いのちの値段?_e0067502_1219293.gifやっと生命保険の見直しをした。
ダンナが死んだ時の保障・死ななかった場合の積立‥
夫婦二人それぞれの入院保険とガン保険。

家計を考えるとこれ以上出せないよなあ、のギリギリ。
さて、健康で老後を迎えられるかどうか。
ダンナが20代のうちに急いで健康診断!

あーたん以下、これから生まれてくる子たちがハタチになるまで
わりと頑丈なダンナが死んでしまう確率はそんなに高くはないが
なんかあった時に家計は超たいへんなことになる。

家のローンは、ダンナが死亡した時点でなくなる。これはデカい。
でもって、国からの遺族年金が月12万入るらしい(厚生年金加入の為)。
月々の生活保障額は、これを差し引いてザックリ決めた。




でもって、60歳満期もとい、60歳まで払込の終身(積立)だが‥
掛け捨ての生活保障よりもこちらをなるべく太くしたい。
しかし、やりくりできる幅がある。
生活保障の分を下げつつ、入院保険の健康祝金を削りつつ。←自分で払う祝い金イラネ
保険屋さんと話し合いながら決定。

今のところTUGGYは収入源ではない。TUGの加入は入院(終身)とガンのみ。
40代までは女性の方が支払額が高くなるらしい。病気になる率が高いのだ。
『あ、ホントだ‥‥』ガン保険は10年定期。
乳がんで亡くなる人が増えているので、ここは皆さん検査すよ、検査。
ここも給付額を減らして調整した。病気にならないかもしれないし。


安心を買う、っていうけど、安心してない。
さて、ダンナの体重が70kgを切るまで、キャベツを買いだめしておこう。
毎食前に8分の1ずつ齧らせるのだ。



保険屋さんと話していたときのメモがテーブルに置いてある。
その横に紫の袱紗、薄墨の筆ペン。
あーたんのひいばあちゃんが亡くなった。


娘夫婦(ダンナの両親)と一年と少し、同居していた。
今年の夏、義弟の結婚式を目前に青森へ帰ってしまった。
去年からずっと青森に帰りたがっていた様子。
そもそもなぜ同居に至ったのかを記すのは、いささか憚られたが
少しだけ、整理してみようと想ふ。


長男(ダンナ伯父)一家と八戸で同居していたが、
身体が動かなくなってきたおばあちゃんの世話を、嫁さんが拒否し始めた。
伯父さんは単身赴任で、家庭内のことがよく見えていなかった。
見ようとしていなかったのかもしれない。
嫁さんも外で働いていた。いい歳こいた息子を食わせねばならない。

伯父さんの一人息子もロクデナシ、ニートしながら
ボケ始めたおばあちゃんを保証人にして金を借りる始末。
嫁さんもいろいろ辛かったのだろう。

もともとおばあちゃんも、感謝を素直に表さない性格。
姑のプライドを崩さず、エラそうな態度をとっていたらしい。
そんな中、介護が浮上。だんだんと家庭内が腐敗してくるのが目に浮かぶ。


義母が様子を見に行った際、カビたパンを口に運ぶおばあちゃんを見て
引き取ろうと決めたのだった。
おばあちゃんのお世話がきっかけでなのか、前後関係が曖昧だが
福祉施設で働きながら介護福祉士の国家資格を取った義母はタフネスだ。
引き取ることにOKした義父も寛大だと想う。

何かというとあそこが痛い、ここが痛いと訴えるおばあちゃん。
なんともないはずなのに薬がどんどん増えていった、
ほとんどビタミン剤だけど。心配され続けたかったんだ。

義母の世話の甲斐あり、TUGGYが出逢ったころには
痴呆も回復傾向だった。昼間は廊下をゆっくり歩いてトイレに入っていた。
千葉に来たばかりの頃は、歩けず、口もロクに利かず、人間不信だったらしい。
森光子ほど元気ではないものの、寝たきりからやっと歩けるまでになったのに
帰ったらまた元に戻っちゃうかもしれないのに

帰りてぇ


  夏、あと1週間で次男の結婚式を控えた義母から電話があった。
  『おかーさん、どうしたの?』
  結婚式の打合せかな、と思った。
  「おばあちゃんが‥‥‰‰‰...」急に泣き出したので驚いて
  『え?なに?おばあちゃんがどうしたの!?』

  『おかーさん、落ち着いて。よく聞こえなかった』
  「おばあちゃんが、青森に帰るって!」
  なんだ。暑さで参って死んだのかと思った。

  『そう‥Hくんの式には出ないんだ』
  「うん‥‥自分の意思があるうちに、、帰らせてあげようと思って。
   帰ったら、また‥‥酷いことになるのわかってても‥帰りたいんだって」

  生まれ育った所にいたいのかあ。
  「兄のことが一番可愛いみたいで。
   わたしも‥もう限界きてて‥実の母親のああいう姿見てると。。
   本人はありがとうも言わない、お前は生意気だ、って‥
   何度も、手をかけそうに‥ 夜は‥‥

自宅介護の限界、いくらタフな義母も、メンタルからやられてしまう。
そこで伯父に電話をすると、戻ってきてくれ、と。
お嫁さんも直接そう言ってくれたので、義母は心を決めたようだ。


あーたんを見ると「めんこ、ワラシコぉ」と笑顔を見せてくれたおばあちゃん。
その時の笑顔だけではわからない一面があった。
85 88歳、納得のいく人生だったろうか。

ひとまず、あちらで少しゆったりしてください。


60歳で生命保険満期を迎える頃には
自分たちがまさに親の介護の話をしているだろう。
TUGGYは長男のヨメとして恥ずかしくない行動をしたい(キボウ)。
というよりは、あーたんに軽蔑されない生き方をするのだ。
おかーたんが死んだら、葬儀は質素にやってくれ。

by taging | 2009-02-15 12:22 | 小噺