子守唄は誰のため

e0067502_1058655.jpgTUGは子守唄を受付けない子だった。
風呂など明るい場所ならいいのだが
いざ寝る時に唄われると、超怖い。
あの哀しみ100%の調子がイヤだった。
今より感受性100倍だったあの頃‥

 ねんねんころりよ おころりよ
 坊やは良い子だねんねしな
 坊やのお守りは どこへ行った
 あの山越えて 里へ行った
 里のお土産 何もろたe0067502_11112436.jpg
 でんでん太鼓に しょうの笛
 起きゃがりこぼしに、犬張り子




上の唄は"江戸子守唄"と呼ばれている。
なんとも哀しい旋律、そして「坊や」のお守をしていた人の境遇。
山を越えていかねば帰れない故郷、嗚呼気の毒。

あーちゃんに子守唄を聴かせても、まだ反応が薄い。
眠くもならなそうだし、嫌がりもしない。
ミスチルの方が入眠効果があるようだ。
お腹の中にいた頃、彼女が元気に動いた唄は
EgoWrappin'の"くちばしにチェリー"だった。

さて、TUGの記憶に鮮明なのは、母の唄う"五木の子守唄"(演奏
これがまた、救いようがないくらい哀しみに満ちあふれている。
「唄わないで!ダメ!」と泣いたことまである。

ティーンになってから聴いた、美空ひばりの"五木の子守唄"は
なんともはや、メロディラインがアレンジされていて芸術であった。
Excite エキサイト : 「京都嵐山 美空ひばり座」4月26日開館

 おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先ゃおらんど
 盆が早よくりゃ 早よもどる

  私は盆までの約束で、この家へ奉公に来ているのです。
  盆が来れば家に戻れます。盆よ、早く来て!


 おどまかんじんかんじん あん人たちゃよか衆
 よか衆よかおび よか着物(きもん)

  自分は貧乏生まれ、あの人たちは地主の生まれ。
  きれいな着物を着て立派な帯を締めて、羨ましいなあ。


 おどんが打死(うっちんじゅう)たて 誰が泣(に)ゃてくりょか
 裏の松山ゃ せみが鳴く

  遠く離れた地に奉公に来ている自分が死んだって、泣くのはセミくらいでしょう。

 せみじゃござらぬ 妹(いもと)でござる
 妹泣くなよ 気にかかる

  山の向こうの妹が泣いているのではないだろうか、心配だから泣かないで。

 おどんが死んだなら 道端(みちばち)ゃいけろ
 ひとの通るごち 花あげる

  私が死んでも墓参りなどしてくれないでしょう。
  ならば人通りがある道端に埋葬してもらったほうが
  誰かに花でもあげてもらえるだろうな。


 花はなんの花 ツンツン椿 水は天からもらい水
  あげてもらう花は何でもいいが 道端にたくさんある椿でいい
  水がなくても雨が降ってくるから。


暗い!
母親から聞いたものなので、正確ではないかもだけど
意味合いとしてはこんな感じ‥あーあ‥

熊本民謡なんだそうがしかし、だいぶ標準語っぽい。
歌い継がれてきた中で、土地に合った言葉になっていたのかも。
他にも辛いもんだな 他人の飯は 煮えちゃおれども のどにたつ
など、様々な歌詞があるらしい。おぶった子がなかなか寝ない、とか
泣き止まないと自分のせいにされる、とか。。。

昔の奉公って辛かったんだろうねえ。
10歳にもならないうちから食い扶ち減らしに家を出て
あわよくば重労働だの折檻だので死んじゃうんだもんねぇ。。。


唄っていて気づいたことがあった。
子守唄は、赤ちゃんのための唄ではなく
子守りしている子のための唄なのだ!

ヤバい、目からウロコ
そりゃ眠れないわ、だって赤ちゃんのための唄じゃないもん

え?
なに?
みんな知ってた?




ひろげよう人権 より抜粋
五木は、熊本県人吉市から西北へ25キロ入った山間の村、五木村のことです。

 昔、源平の戦いに敗れた平家の一族が五木村の隣の五家荘村に定着したので、源氏は梶原・土肥の武者を送って五木村に住まわせ、平家の動向を監視させたと伝えられています。

 その後、これらの源氏の子孫を主として、三十三人衆と呼ばれる地主(よか衆とよばれる檀那階級)ができました。この他は「勧進(かんじん)」といわれる、いわゆる小作人で、この小作人は田畑は勿論のこと、家・屋敷から農機具に至るまでを「よか衆」から借り受け、「農奴」として最低の生活に甘んじ、被差別者としての苦しみを続けていました。

 娘たちも10歳位になると、よか衆の家や他の村へわずかの賃金で子守奉公に出されていました。その悲しい子守娘の諦めの気持ちと、よか衆に対する小さな抵抗を唄ったものがこの子守唄です。

Excite エキサイト : 投げ降ろされた乳児、無事 熊本、火災で取り残される
生後7ヶ月の女の子、助かってよかった。
でもお母さんは大怪我‥
火事は、周囲の人も巻き込む恐ろしいもの。
乾燥した冬、気をつけすぎることはないのでもう一度チェック!
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雪の翌日、おしめがヒラヒラ。
日本の子守唄がもっと明るくなればいいなあ。
あーちゃん、今夜はいい子で寝てくれるだろうか
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by taging | 2008-02-11 11:35 | 防災