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風に煽られ、浮いた身体で

風に煽られ、浮いた身体で_e0067502_22194812.gif3月最大の強風33メートル 東京、鉄道乱れる
<強風>関東各地で風速25m超える 「風じん」も観測

危なかったぜーーー
陽が暮れてからの買い物への道、爆風!
タクシーに轢かれそうになりもうした。
【東海から東北にかけての太平洋側などは19日午後、発達した低気圧の影響で最大瞬間風速25mを超える強風が吹き荒れ、東京では同5:48、3月としては過去最も強い同33.4mを記録した。関東では、強風の影響で鉄道のダイヤが大きく乱れた。
 気象庁は20日にかけて、北日本での暴風雪や高波への警戒を呼び掛けた。北海道では、日本海側を中心に断続的に雪が降り、大雪となる恐れもあるという。
 同庁の観測によると、各地の最大瞬間風速は石廊崎(静岡県)26.3m、熊谷(埼玉県)26.9m、小名浜(福島県)25.3mなど。
 東京は17日に32.0mを記録し、過去の最大瞬間風速を更新したばかりだった。】
そして、走る。すり足で。ほとんどスキージャンプの角度で。
爆風スランプですわ。走る走るオレ
あー書いちゃった
走っていると思っていたのは自分だけだったやもしれぬ。
目標までに辿り着くことは至難の業であった。



風が壮大なる悪魔の声に聞こえた。
「買い物させへんど〜!!」
ひぃぃぃぃぃ〜 今日買っとかないとしんどいてば〜
飛ばされぬよう、身を低く保つ。
いぬいとみこさんの「キノコの町」という話を思い出した。

以下、TUGGYの憶えている範囲でだいたいこんな物語。


地震の番をしているナマズはある日、
自分が予測していない大きな揺れに驚いた。
逐一、地震のチェックをしていたはずなのに。
沼から地上に顔を出してみると様子が変だった。
灰色のキノコが一面に生えた世界になってしまった。

地下に戻ると、ゲラゲラと笑い声が聞こえる。
モグラたちの酔狂なる喜びの声だった。
『なにかあったの?』
「ああ、ナマズさん。無事だったんだね。
 これからは私らモグラやナマズたちの天下だよ。
 地上は好物のキノコばかりになった。笑いが止まらないよ」

中に冷静な若いモグラがいて、やってきた。
「さっき、大きな地震がありましたよね。原因はあれかもしれない。
 人間がいなくて静かすぎる。灰色のキノコの野原は見ましたか?」
『見てきたよ。でもどうして?』
「それはわからない」

ナマズのおっさんはよく行く井戸に出てみた。
そこは女の子がよく覗きにきて、たまに話をしてあげるのだ。
女の子にいろいろな話をしてやることが、ナマズも好きだった。

井戸から見える空は青い。
だがやっぱり灰色のキノコも存在する。
あの女の子は来ないかな。
ずっと、ナマズは待つことにした。
ふと見上げたとき、女の子の赤いリボンが目に映った気がした。

女の子はまだ生きている。ナマズはずっと待つことにした。

ある日、なにかの間違いで爆弾というものが爆発した。
あたりは一面、キノコの町になった。
ナマズはまだ、待ち続けている。


原爆生き抜いた木を治療 爆心地近くの中学校
東京、長崎の21人が申請 国に原爆症認定求める

by taging | 2006-03-20 00:13 | 小噺