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鶴と亀とダルマ

<紅心大根>赤い断面に翼広げた鶴の姿
ダルマに鶴と亀が隠れていること、ご存知の方はいるだろうか。
【「あっ鶴や!」。大阪市住吉区でトンカツ店を営む佐々木倫子さん(61)が「紅心大根」を切ると、赤い断面に、翼を広げた鶴の姿が現れた。
 友人が近所の八百屋で買った大根を分けてもらい、「酢の物に」と料理中だった。くちばしがくっきり、目の位置に穴も開いていた。
 酉(とり)年の終わりの縁起ものとして、近所や客の話題に。「少しでも切る場所が違ったら出てこなかったのでは」「いや、亀が出たかも?」】

一般的にダルマの顔には太く眉とひげが描かれています。
眉は鶴を、ひげは亀をデフォルメして表しています。
さらにひげは松を意味し、
目の周りの枠は竹、鼻の穴は梅になっています!
めでたい!大根よりもめでたいぞ!
鶴と亀とダルマ_e0067502_134582.jpg
ツル部分鶴と亀とダルマ_e0067502_0562092.jpg
                             カメ部分



ダルマの始まりは“起き上がり小坊師”と呼ばれ
京から江戸に子供への土産物として流れてきます。
江戸っ子から墨でいたずら書きされた小坊師は、達磨大師にそっくり!
普通のダルマが赤いのは、最高位の僧衣の色を真似たとされています。
起き上る様は病気平癒の願いが込められ、見舞いの品ともなりました。

そのうちに“七転び八起き”の縁起がかつがれ
様々なシーンで町民の人気を得ます。
願い事には片側の目を入れ、叶えば両目にして寺でお炊き上げ。
始めは目が入った状態で売られていたのですが
病気で失明する子供が多かったため、目の具合の良いものが求められ
その後、買った人自らが入れられるようになりました。

叶えば前年より一回り大きなダルマを買う、という風習が
江戸の泰平から今日まで続いているのです。

ダルマは南向きに飾りましょ。
殿様の座る場所は南向きなんだそうです。
南を向いたら、東が左目(向かって右側)。
日が昇る左目に願をかけて目を入れます。
一年後、目を入れられるといいなあ‥‥

by taging | 2005-11-29 01:32 | 開運