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神の居無い暦

神の居無い暦_e0067502_226372.jpg10月が終わる。
君はまた「月が変わる度にそう言うんだな」と
呆れるんだろう。

神無月には八百万の神が
出雲まで会議に出かけてしまうので
他の日本各地は神がいなくなってしまうのだ。中旬だけらしいが。

「めんどいな今年も出雲出張か‥まいっか弁天ちゃんに会えるもんね」
「出雲大社、最近人減ってない?天照も呼んどくか」
「ランチミーティング何食うのよ?」




10月の日本といえば高校の未履修問題が発覚し
校長がパワハラだとか児童連れ回しだとか
未だに出会い系だとかいじめで自殺のニュースも耐えないし
将軍様からのミサイルがいつ飛んでくるかわからない状況になったり
妊婦がたらい回しされたり集団登校の児童に車が突っ込んだりした。

ちむぐりさなニュースはいつの月にも耐えないだろうが
最近は子供に関する出来事が下降線な気がしてならない。
とても微笑ましかったのは鈴花ちゃんの笑顔くらいかな。
保育園側も大変だろうが、ひとりでできるもんね。

なんだろう、あの可愛らしさと物怖じしないトークは。
やられた。笑った全身にやられた。神も然りだろう。
普通の子と同じように、とのお父さんのコメント、少しちむぐりさ。


ごりやくは"ご利益"と書く。
リエキは儲けることで、得をすることだが
役に立ったりタメになったりする"ごりやくが"がゴリエキに繋がる。
同音同書異義語ではないのだ。
と 思いたい。

リエキについてスーツを着た人間と話していてそのうち雑談になり
その社でよく見る中年の方々二人について
『あのKさんとEさん、似てらっしゃいますよね〜
 正直まだ見分けつかないんですよ』
と軽い冗談を発したら

「ああ、大丈夫そのうちどっちか1人になるから」
と重い冗談にもほどがある返しがきた。
『‥ああ、じゃあ大丈夫ですね』

その時は自分の返しに対してつい笑ってしまったが
後から考えると恐ろしいことを聞いた気がした。
何が大丈夫なんだ、自分。
そういうことを軽く言えちゃう、人事権を握ってる人も怖い。
信用していただいているのか、っちゅーと、はて‥‥


初心に孵ろ。ふと言い聞かせた。例えば
まかない食わしてもらうのがどんなに有り難いか思い出そう。
ロケ弁タダにビックリ…ひとりごと六平直政を読んでそう思った。

六坂さんを何度もお見かけした時期があった。
口を利いてもらえるような立場ではなかったし
ボロ雑巾のようになっていたので記憶も薄いのだが
『おおー‥本物だ』とチラ見していた。幾度となく
シヴい映画で繰り広がる濃いキャラは、リアルだと少し淡くなっている

女性も土方になって土を彫り、角材を運び
巨大なテントを立てて、地方ではおばさんが
「はぁ、へぇ、裏方さんかいね。泥んこなって」と話しかければ
同じ人物が見事に美しい女優だと、舞台を観に来て初めて知る。
「あ‥あんたこげん変わると?‥はぁ‥神業たい」聞いてる方も鼻高々。

あんときを思い出せばエンヤコラ
あんときも思い出せばエンヤコラ
そろそろ神様が帰ってくるので、このへんで。

by taging | 2006-10-31 23:57 | 小噺